悲しい報告…

5月29日

 「銀の森牧場」では悲しい話や辛い話は極力避けてきたのですが、どうしても書かねばならない話もありやむなく記事にしてきました。

 今回も本当ははぐらかすように記事にしないことも考えたのですが、黙っていることもうそをつくことの一種ではないかと考えあえてこちらで報告することにします。

 銀の森牧場で犬族のゴールデンレトリバー種の「ぼうや」がお星様になってしまいました。

 自力で立ち上がることができなくなり、数日後何も食べなくなってしまいました。翌日には液体も口にしなくなってしまい、ついにその翌日に息を引き取りました。
 自力で立ち上がれなくなる前から少しづつ衰弱している様子はありましたが、自力で立ち上がれなくなってからはたったの一週間。あれよあれよと状態は悪くなり、あっという間の旅立ちでした。14歳の誕生日をむかえてひと月ほど過ぎていました。

 ゴールデンレトリバーのような大型犬では14歳というのは長寿の方に入るのかもしれませんが、こちらとしてはたとえ20年生きてくれたとしても「もう十分」とはなりません。どれだけ長生きしてくれてもこれで充分とは思えないのが飼い主の心情ではないでしょうか。

 「ぼうや」は小さい時からどことなく控えめなコでした。なにか見慣れないものが落ちていて、本来ならいたずらをして壊してしまうような場面でも壊したりはせず、それを目の前にしてまるで守っているかのような格好をしていました。「何を守っているのだろう?」と見るといたずらをする直前だったという場面に何度遭遇したことか。

 唯一の欠点は、車に乗せると嬉しさのあまり興奮してしまい手がつけられなくなってしまうこと。元気がなかったので動物病院に連れて行こうとしてテンションが上ってしまい、先生には「このどこが元気が無いんですか?」と聞かれたり、熱を測ったら40度もあったりとこのことだけは困りました。

 我が家にとっては二代目のゴールデンレトリバーでしたが、先代とはまったく違う性格でした。とはいえ、ゴールデンに特有のあふれる可愛らしさはどちらのコも同じでした。たくさんの楽しい思い出を残してくれたのも同じです。
 先代とは違うのはお別れがゆったりとしたものだったのも違いでした。その分、こちらの喪失感の酷さは先代のようではなかったのは救いといえば救いです。

 ↓の写真は固形物を食べなくなってしまった日のもの。これが最後の写真となってしまいました。




 長い期間手間を掛ける必要もなく、さっさと旅立ってしまいました。
 もっと一緒にいたかったですが、それはこちらのエゴというもの。苦しい期間が短かったのは「ぼうや」にとって幸いだったかもしれません。

 たった一匹の犬が家の中からいなくなってしまっただけなのですが、部屋の中がどうにも広くて落ち着きません。
 私はずっと「ぼうや」と布団をならべて一緒に寝ていたのですが、自分の布団だけだと意味もなく部屋が広いように感じて違和感があります。
 夜中に目が覚めてももう「ぼうや」の寝息は聞こえません。

 別れに関しては充分に納得し、腑に落ちていると感じていますが、さみしいことにはかわりません。

 気力を振り絞ってこの文章を書いていますが、このあたりが限界です。もうこれ以上やる気が起きません。


 ロバの銀次は元気です。

 銀次の幸せのために頑張らねばなりません。

 

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